そんな感じで血を飲んでいる頃。

クラは小さくため息をついていた。

「ていうか、なんでこんな小さな子が・・・。」

目の前のベッドに眠る少女を見る。

顔は血と泥で汚れいていて、髪なんかもぼさぼさ。

何があったのか想像もつかなかった。

「服とか用意した方がいいんだよな・・・。」


服のサイズいくつくらいだろう・・・?


そんなことを呟いている時だった。

シュゥウウ・・・という音がして、目の前に眠る少女が徐々に大きくなっていく。

「・・・え?」

戸惑っている間もどんどん変化は起きてきて、とうとう16歳ほどの娘になった。

クラは驚いて口をパクパクさせた後、

「え、あ、な、ナイトぉぉおお!!!」

そう叫び、部屋を出る。

クラはカラスの姿に戻ると大急ぎで廊下を飛んでいった。