嫌で仕方ないこの大きな胸のせいでさらによく目をつけられる。



気持ち悪いーー


お願いだから変な目で私を見ないでーーー




「こんにちわっ♪」


1人の世界にどんどん引きこもりかけていた私にかかった声に
パッと顔を上げる。


「あたし、唯音。実美菜ちゃんだよね?実美菜って呼んでいい?」

「いいよ!私も唯音って呼ぶね。」



唯音[ゆいね]は、
どこにでもいる感じの気さくな子だった。
ちょっとぽっちゃり体型だけど、
可愛くないこともない………多分。

けど明るくて親しみやすい。
どことなく人を寄せ付けるオーラがあった。



喋り相手ができた私はそれからずっと唯音と喋っていた。