「何?実美菜ーー??嫉妬でもしてんの?」


そう言って私の顔を思いっきり見て言う。



「は?そんな訳ないじゃん。」


「でもー、あたしは実美菜の方が良かったと思うよ?
那月先輩は確かに凄い可愛かったけど……
実美菜のが、歌もなんか……とにかく、良くて!……
で、……えーと………」




「……分かったから!ありがと。」






私を励まそうと必死な実美菜には参るわ。ほんと。




「本当に実美菜の方が良かったんだからね!
なんで実美菜じゃなくて那月先輩がこんなに騒がれてるんだか……」