私『わー!水族館っ!!』


誠『美紅こういうとこ、好きそうだなって…』


私『うんっ♪大好きっ♪』


そうして、入口のカウンターの所へ行って


誠『すいませんっ。

大人2名でっ』


係員『はいっ…大人の方が2名様で

5000円になりますっ』


私『待って誠っ!

自分で払うっ』


誠『いーんだよっ。

今日は俺が誘ったんだしっ』


私『ありがとう…』


館内に入ると…


私『やばいっ!魚おっきい!!』


私は子供のようにはしゃいでしまった。


誠『美紅…よかった』


私『えっ?』


誠『なんか、退院してからずっと…

無理して笑ってただろ?』


私『誠…』


誠『ま、だから今日は思いっきり

楽しもうぜ?』


私『うんっ!』


しばらく見て回ると…


〈間もなく…イルカショーが始まりますっ

ご覧になる皆様はBゲートにお越しください〉


アナウンスがなった。


私と誠は急いで行き、


一番の席に座った。


私『イルカめっちゃ可愛いっ♪』


誠『美紅のほう可愛いよ?』


私『ちょっと…照れちゃうからっ…!』




『最後は~イルカの大ジャンプですっ♪』


係員がフラフープを高く上げて、


イルカがジャンプ。


綺麗…


すると…


─バッシャーンッ


その音と同時に目をつぶった。


やばいっ…濡れちゃうっ


目を開けると…


誠が私の肩をつかんでいて


私『誠!背中びしょ濡れじゃん!

私なんかいいのに…』


誠『俺はいいけど、

せっかくおしゃれしてきてくれた美紅を

濡れさせたくねーし…

なんか、反射的にな…動いてた』


私『なんでそんな優しいの…』


誠『美紅にだけな…』


私『…とりあえず、着替え買うよっ』


お土産売り場の所に行った。


でも、お土産用の魚関係の服しか


売ってなかったから、


私『すいませんっ

これくださいっ』


誠『いーよっ

自分で買う』


私『だーめっ

でも、これ誠着にくいでしょ…』


誠『まあ…』


私『これ、2枚くださいっ』


誠『2枚って…美紅?』


私『2人でこれ着れば

恥ずかしくないでしょ?』


誠『そうだけど…』


私『いーのいーのっ!

今日楽しませてもらったお礼!』


誠『そっか…せんきゅうっ』



そして、帰り道。


私『今日は本当に楽しかった~♪』


誠『それならよかったっ

俺も美紅の元気な姿見れたし…』


私『誠…今日は本当にありがとうっ』


誠『ああ、俺もありがとう』


そして、家についた。


誠は家の前で私に


誠『美紅これやるっ』


イルカのストラップだった。


私『え?いいの?』


誠『俺、女子の喜ぶものなんて

わかんねえけど…』


私『ううん、これ好き。

大事にするねっ!』


誠『…うん』


そうして、私達は家に帰り


私『たっだいま~♪』


絢香『あっ!おかえり…って!』


れいら『ペアルックの服!?』


私『まあ、これには訳があって…

それより、お土産買ってきたよ♪』


陽介『おーっ!美紅ちゃんっ誠っ

ありがとう~♪』


絢香『やばっぬいぐるみ可愛いっ』


れいら『ありがとう~♪』


類『せんきゅうっ』


その日、

みんながはしゃいでたせいか


類が元気ないのが際立っていた。