「……へぇ。いいことあったんだね。昴。」 うらやましいよ。ほんとに。 私の言葉に焦った様に、 「いっ、いや。全然!それより、梨々香こそ大丈夫?」 うっ。皆、優しいー。 ほんと、いい友達もったわ。私。 「うぇーーん。皆、優しいぃー。」 「梨々香、元気出して!梨々香のためにあんまん買ってきたんだ。半分こしよ。」 私を元気付けるために昴があんまんを半分くれた。 ほんと、優しい。 「……ありがと。」 何故か、甘い筈なのに、 涙が混じって少ししょっぱいあんまんだった。 ******