ゆびきり

そこではまだ、龍二も梨由とは出会ってないらしい。


「龍二って人はどんな詩をかくの?」


「ん〜、口じゃ説明しにくいな。でも、なんか深いよ」


深い?


ますます想像がつかないけど、あまり人に興味なさそうな詠士が言うほどだ。


よほど凄い人なのだろう。


「てか、俺なんであいつのことお前に話してんだろ?」



今頃、自分の話している理由を考え始めていた。



「いいじゃない。聞かせてよ、梨由との出会いも…」




そして、あなたが梨由に対する気持ち…