ゆびきり

詠士は初めて自分から人に興味を持った。



「ふぅん。あんた名前なんてーの?」


「龍二…」


「龍二か、俺、詠士」

「お、俺は真斗!」


そんな出会いから詠士は龍二と知り合い、いつからか、ポエムへ龍二も通うようになった。


「へんだろ?俺、なんか龍二に認めたくないけど、詩人として憧れた。自分でも詩を書いてみたいって思ったんだ」


詠士は寂し気に龍二の存在を話してくれた。