ゆびきり

「どうしたらこうゆうやつ書けるの?」


詠士がきくと、龍二はジッと詠士をみた。


それだけで、なかなか何もいわない。


「なんだよ?しゃべれねぇの?あんた」


すると、口元が少しだけ上に上がった。


「お前、なかなかいい瞳してるな。だったら何もアドバイスしなくてもいいもん書けるよ」



龍二は低い声でそういった。