ゆびきり

そして、いざ玄関についた私と詠士。



考えてみればこれってヤバイんじゃない?



夜遅くに女が男を家につれてくるなんて…


私なにしてんだろ?


いまさら事の重大さが痛感してくる。


私、軽い女にみられてるのかな?


そんなんじゃないのに、ただ、一緒にもう少しだけいたいだけなんだ。



「どうした?」


なかなかドアをあけようとしない私を不思議そうに見ながらいった。


「なんでもないよ」


そういって笑顔でかえした。


とりあえず、外は寒い。



私はドアをあけ、電気をつけて詠士をあがらせた。