「あっ…いらっしゃいませ」



倫子は顔をだし、入口をみながら言葉を詰まらせた。


私も詠士も真斗も珍しい客の来店に入口をみつめた。



「久しぶり」



そういって現れたのは、帽子をかぶり、柔らかい茶色い長い髪の女の子…




梨由……?



「梨由!!」



私以外の三人が声をそろえていった。



えっ?なんで?なんでみんな梨由のことしってるの?てか、知り合いなの?


「二年ぶりです」

そういってこちらに歩いてきた梨由は、なにも二年前とは変わらない。