ゆびきり

詠士は立ち上がり、並べていた詩を片付け始めた。


まだ泣き止めれない私は、詠士の行動をただ見ていることしか出来なかった。


「ついてこいよ」


詠士はそういって、トランクを持ち、歩き始めた。


わけがわからないが、私も少し泣き止みながら、詠士の後ろを小走りでついていった。


どこへいくんだろう?


無言で歩いている詠士の表情をうかがいながら、私も黙ってついていった。



10分くらいあるいていくと、暗い路地裏にあるバーにたどり着いた。



「仲間に会わせてやるよ」



詠士はドアをあけ、先に中へ入っていった。