ゆびきり

そんな私を見て、詠士は冷めたバカにしたような顔でこう言った。


「何キレてるの?もしかして、俺のこと好きになった?マジ?」



もう、我慢できない…。


私は涙があふれだした。


「あんた、最低。人の気持ちをなんだと思ってるの?私は本気であんたのこと好きになっちゃったの!!バカになんてするな!」



最低、泣きながら怒鳴っちゃった。


駅を通る人たちが私をみてくる。


いちいち見てこないでよ…


さっさとどっかいってよ。