ゆびきり

「梨由、帰る準備しろ」



詠士は梨由の返事を待たずに、詩を片付け始めた。



「うん。そうゆうわけなんで、お帰りください」



梨由も詠士と片付けていると、男は名刺を梨由に渡した。



「またきます」



周りの仲間たちの間にも気まずい雰囲気がただよう。


「そんなわけで、かえりまーす」



梨由は作り笑いをして、詠士とさっていった。




「それが今の旦那なわけ」



「そうなんだ。詠士と仲良しだったんだ?」



複雑な気持ちが私の中で、渦巻いていた。



梨由は好きだけれど、恋愛として好きな彼との昔の恋…



素直に受け入れられなかった。