ゆびきり

そして、あの写真をとった日の話しになった。



倫子がポエムのオーナーになった日、みんなで倫子をお祝いしようと、詠士と梨由と真斗で計画をたてていた。



「みんなで写真とりたいよね~」



「いいねぇ、まあ、ケーキはもう買ってあるし、他になんかあげる?」



「べつにいいんじゃない?お互い貧乏だし、金ないでしょ…」



「お前はお嬢様じゃねぇか」



「それでも、めったに家かえらないから見捨てられてんの」



ほぼ、梨由と真斗が話しをすすめていた。



「なんか楽しみだね」


このときは、本当にみんなといる時間が楽しかったんだ。



これが過去の楽しい思い出になるなんて思ってもいなかった。