は遠藤とメールすることが多くなった。

遠藤のメールは本当に楽しそうで、読んでると何だか楽しくなる。



廊下ですれ違ったときは、声をかけ合うようになった。

「よっ」

「やっほー」

遠藤は楽しそうにピースをした。
俺もピースで返す。


そうすると遠藤は、

すごく嬉しそうに笑ってくれるんだ。





前の俺と未央のように、俺と遠藤は少しずつ仲良くなっていった。




未央から返されたノートはまだ引き出しに眠ってる。


あれを見ると未央を思い出してしまいそうだったから、俺は引き出しに鍵をかけた。


ノートと一緒にしまった俺の気持ち。



時々、眠ろうとするときに未央の顔が浮かんでくる。


楽しそうな笑顔と

悲しそうな泣き顔。


その両方が俺の頭の中をぐるぐると回る。




俺は遠藤とのメールを見返して、必死にかき消そうとした。



きっといつか、未央をすっきり忘れられる日が来る。


この目まぐるしい日々にかき消されて、いつか。






俺は忘れたかった。



未央への想いと

消えない罪悪感を。