差し出すと、未央はきょとんとしてから、懐かしそうに微笑んだ。 恋人としての、俺らのまた新しいコミュニケーションのスタート。 未央は俺の手のひらに、指で 『ありがとう』 と書き込んだ。 俺の一番好きな言葉。 俺は笑って、未央の頭をなでた。 「どーいたしまして」 未央と一緒にいると すごく優しい気持ちになれる。 未央といるときは 優しい時間が流れてく。 未央はどんどん 俺の好きなものを増やしてく。 俺の一番になっていく。