飯島さんは 私の顔を両手でおおった。 「かわいい」 微笑んで呟かれた。 私と飯島さんの視線が絡み合う。 私たちは、 ゆっくりキスをした。 私のファーストキスは すごく 優しい味だった。 クリスマスの 空の下 砂浜に書いた『すき』と 海のとなりでのキス。 二人だけの、秘密のこと。