「未央が好きだ」


どきんどきん。


心臓がどんどん早くなってく



止まらない。




「初めて未央に会ったとき、歌声に感動した。だから、歌ってほしくて近づいた、って言ったよな?」

私はうなずいた。


「未央が話せないって知ったとき、正直可哀そうだって思った。どう接していいかわからなかったし」



私は、それを聞いてもショックじゃなかった。

みんな同じ風に考えるから。


それもひとつの優しさだってことも、ちゃんとわかってる。




「でも、話してみたら、普通に可愛い女の子だった」



え・・・・・?



私はびっくりして飯島さんを見た。



飯島さんは


優しい顔で微笑んでた。