「本当に?…あ、そういえば全然話は変わるんだけど、あの本の2巻出たよね?」 「あれですよね?陰陽師の」 「うん。沙耶ちゃんはもう読んだ?」 「まだなんです…っ、今月お金なくて。二宮先輩はもう読んだんですか?」 「ん。読んじゃった」 ははっと笑いあう2人の話にオレはついていけなくて。 楽しそうに笑う安藤を独り占めしているあいつが憎くてしょうがなくなる。 「じゃあ、もうすぐ沙耶ちゃんの誕生日だし、プレゼントに買おっか?」 オレだって、安藤の誕生日ぐらい知ってる。