その日の夜、携帯に一通のメールが届いた。 差出人は直。 どうしてだか嫌な予感がして、僕はメールを見ることを躊躇った。 手の震えが止まらずに指先が氷のように冷たくなる。 恐る恐る目を走らせると、たった一行の文章が目に入った。 -じゃあね、葉。 次の日、僕の目に飛び込んできたのは「男子高校生が飛び降り自殺をした」というニュースだった。