あまりに突然のことなので、何と返したらいいのか分からない。 どうしようもなく外を歩いていたら助けられて、家に連れてこられて。 初対面の相手のはずなのに、弱さを晒した。…そして一緒に暮らそうと? こんな都合のいいことがあるのか。 もしかしたら夢なんじゃないか、と思う。 それ程にこの現状は現実味を帯びていなかった。 『そんなこと、』