「とりあえず座って?」 彼女に促され、戸惑いながらもグレーのカーペットに腰を下ろした。 そういえば。 -名前、何ていうんだろう。 いや、というか。 その前にここが何なのかも聞いてない。 「…ノート、持ってきた」 さっきの少年の声が突然したものだから、びっくりした。 正直言って、この少年の威圧感はちょっと怖い。