そんな僕の気持ちを汲み取ったのかそうでないのか、彼女は「立ち話も何だし、家に来ない?家って言っても寮みたいなものだけど」と言ってきた。 …家?…寮…? どういう、ことだろう。 「大丈夫大丈夫、オープンなとこだから。 学校の仲間たちの巣窟みたいなもん」 …いやいや、そういう問題じゃないって。 家って…。 「話せないことを心配してるなら、それは問題ないし。」 『本気で言ってるんですか』 「うん。なんで?」