心配を、してくれていたのだ。 両親のいない、兄弟もいない、自分のたった一人の孫のことを。 それなのに。 それなのに、 僕の頭の中は直の死のことで占められて、他に構っている余裕がなかった。 何を言われても、どうでもいいという感情と干渉されたくないという思いが沸くだけ。