初恋をキミと。



ふと、斜め前の大和をみると
だるそうに、イスに座っていた。


大和の隣は…、
眼鏡をかけていて
他のみんなよりも少しスカートが長くて
いかにも優等生って言う子。


「よかった…」


あたしは小さくつぶやいた。
だって、可愛い子だったら嫌だもん。
…いつ、取られちゃうんだろうって。


まぁ、彼女でもなんでもないんだけどね!


「はい、では、入学式が始まるので
廊下に並んでくださーい」


よっちゃんがそういうと
みんなぞろぞろと廊下に出た。