「あれ、今帰り?」
げた箱につくと後ろから声をかけられた。
その声の持ち主は、颯人くんで。
「あ、うん」
「俺も俺も!
一緒にかえろーぜ!」
「だね、ひさしぶりに!」
颯人くんと2人で帰るのは久しぶり。
最後に帰ったのは、
たしか中3の夏休み前。
居残りをお互いしてて
それで一緒に帰ったんだ。
「ねぇ、颯人くん」
「んー?」
「…大和は、前澤さんのこと好きなのかなぁ?」
ちなみに、颯人くんも
あたしが大和を好きって知っている。
果苗と颯人くんには、言っておきたかったから。
「え、前澤ってあの可愛い子?」
「うん」
「それはねぇだろ」
「なんで言いきれるの?」
あたしがそう尋ねると、
颯人くんは、だって…と続けた。

