「…知らねえよ、そんなの」
優実は悪くないのに
冷たく当たってしまう。
付き合う前からのことなんだけど。
颯人くん、とか、圭二くん、とか。
だけど付き合ってからの方が
ずっと嫉妬してる。
俺、ほんと独占欲強いな。
いつかあきられそう。
「ねぇ、大和、怒ってる?」
「…」
「…っ答えてよ…」
「…」
「…ねぇ、大和?」
だんだん小さくなっていく優実の声。
その瞬間、
「大和ってば!」
制服を思いっきり引っ張られた。
「…何」
「怒ってる?あたし、何かしちゃった?」
「…」
涙目になる優実を、
いじめてみたいと思った。

