「…や、まと…っ」 優実が苦しそうな声を出して 俺は我に返った。 「下でまっとけ」 「う、うん」 優実は髪の毛を手で梳くと、 鞄を持って部屋から出ていった。 俺も支度を済ませて 下に向かう。 「おはよう」 「…はよ」 「優実ちゃんいつもありがとね~」 「いえいえ! もう慣れたもん!」 「嘘つけ」 「う、嘘じゃないもん!」 「優実が早起きとからしくねえし」 「あー、はいはい。 大和照れてるのね」 「は?」 早くご飯食べなさい、 母さんはそう言って 笑いながらキッチンの方へ戻った。