「優実、よかったね」

「うん!颯人くんに感謝だよ~」

「え、あいつに?」

「うんっ」

「…意味わかんないや」


果苗はそういって、
みんなのあとをつぼつぼついていった。
気づくとクラスの子たちは、
もう教室を出ていて、
あたしもそのあとを追った。