わたしはどこかに飛んだ…ロイ・マジックのファイに記録された場所

…ここがどこなのか

わたしは何をするの…
あんなのと戦おうとしてたの…?!

( 誰かいる…だれ? )

ロイと同じくらいの年の男だ…10代後半くらいかな…

ここに飛んできたってことはロイのファイか…どうして君が?

誰よ?

ロイは僕の親友だからね
ロイはどこ?

…黒いラフィアと戦って…
わたしをここへ逃がした

場所は?

わからない…ロイが飛んだ場所だから
仲間がいるところ…かな。

なるほどね…
じゃあここにも来るかな…ロイのベルからここを探すだろう
ロイは死んだの?

…わからない。
…あなたはロイの親友?あなたも反逆者?!

君はせっかちだね。
質問は一つ一つにしてよ。

似たようなことを言う人…

(ロイよりも話し方は優しい )

反逆者だよ。

(確かにラフィアがない… )

あなたはどうしてここに?

どうしてって、ここに住んでいるからだよ…。
ロイのファイで移動できる距離は広いからね、ここがどこかなんてわからなくていいよ。

仲間がやられたのよ…?!
どうしてあなたはここに?

反逆者はいつも纏まってるわけじゃない。
誰が反逆者なんてわかることでもない。
相手は何人いた?

四人よ…一人になったけど…

誰が残った?

わからない…
どうして…そんなこと聞くの?

わからないことばかりだね。
…君さ、戦えるの?

…戦える。

そう…反逆者なの?

…わからない。

それならどうしてロイと一緒に居たのかわからないや…。

じゃあ見せてもらおうかな…

男のベルからは氷の刃が出てくる…

なに?!
どうして?

刃が向かってくる…

とっさによけてベルを出す

君のベルは変わってるね…それどうしたの?

…あなたこれが見たかっただけでしょ?

さぁね…

親友ならロイを助けてよ!!

はぁーあ…。
そんな必要ないみたいだね…

ヒカリおまたせ…

そこには黒いラフィアの男を抱えたロイがいた

…ロイ!!生きてたの?

…おまえか?

え?

こいつのベルを調べた。わかるだろ?

お前が反逆者を売った…

あはは、ロイ?!何言ってるんだよ

ここにも嫌な匂いがする…

ロイ…俺たちは親友だろ?そんなことあるはずが…

ガン!!!

ロイの鎌と男の刃がぶつかる…

どうして?!
なぜお前が裏切った??

ロイ…違う!勘違いだ!!

ロイが連れてきた黒いラフィアの男はまだ息がある…

こいつのベルにはお前のことが記録されてた。
会話もな!

ロイ!そんなの作り物だろ!?よく使う手段だ!

さっきの状況で信じられるのか?

…そんなことよりロイ、君の傷を…

ドン!!

うっ…。ロイ…激しいなぉ…



ヒカリ!!前だ!!

ロイの声…

黒いラフィアの男が弱った様子でわたしのほうにくる

わたしはとっさにファイを開いた

銃口を黒いラフィアの頭に向ける…

そんな旧式のファイで撃ち抜けると思うのか?

あなたの知ってることをすべて教えてもらう。
ベルをわたしなさい

嫌だね…
少し分が悪いな。
情報をわたすなら死を選ぶのが俺たちだ

反逆者ども…今に戦争がはじまる。金のためにたくさんの人が犠牲になる。お前たちにそれを止めることはできない

男は自分の首に鎌を向けた…

わたしはその鎌をつかむ…

そんなことはさせない、あなたにも生きてもらう。ベルを渡しなさい

ポタッ

ポタッ

血が流れていく

私の手は血まみれになり、ロイは親友と闘っていた…

じゃあお前に消えて…

ズバンッ!!

黒いラフィアの男のベルが砕ける…

わたしはベルを撃った…

チップはもらう。自分で消えることは許さない。

何を言ってるんだ反逆者!?
これは賭けだ!
神からこのラフィアを買ったときから俺たちはゲームの中にいる。

言いたいことはそれだけ?
知ってることをいいなさい!


鎌が首に近くなる…わたしの手も血まみれになっている…

知ってること?黒いラフィアで力を手に入れただけさ、あとは神のゲームに参加した。
気がつけば戦争がはじまってお互い殺しあった。

白いラフィアだったかな…そう言われる普通の軍事力なんて蟻の行進のようだったよ…
俺たちが持つベルとファイの前には無力。
戦争が終わっても裏ではずっと続いていることだよ…ゲームもループする恨みもね…

そう…
よくしゃべる男は嫌いなの…だけどね

わたしはあなたを逃がさない!

生きることから逃がさない!!

ふははは!!綺麗事だね!

…目の前が眩しい…。。。

閃光弾?!


さっき四人いた黒いラフィアの男のうちの一人。

悪いけどもらってくよ…
それと、ロイ・マジックにも挨拶しとかないとね

男が消える…

ロイとロイの親友のところへ


バン!!!!

男は素手だ…

ロイは受け止める

邪魔してくれるなぁ…君…

ロイの親友の蹴りを黒いラフィアの男が受け止める…

やぁ…反逆者の裏切り者じゃないか?

お前…やっぱり…

うるさいな…裏切り者じゃないよ…

三人が戦う…

黒いラフィアの男、たぶん四人のうちで一番年が上だ…長髪で銀色の髪…。

眼鏡の黒いラフィアが話しかけてくる…。

あの三人が共倒れになればいいのにね。

なに言ってるの?

そうすれば僕の一人勝ちだろ?

もういい、次に話すと撃つわ…。

そこまでにしろ。

四人のうちの二人だ…

黒いラフィアが四人…

俺たちの目的は反逆者の始末とネロの始末だ…無駄な話をするな

これは失礼…。

ロイとロイの親友、銀髪の男は戦っている

わたしの目の前には

眼鏡の男
子供?わたしと同じくらいの男
そして二十代くらいの女…

みんな黒いラフィア…

(ネロ?誰? )

この子も反逆者なのよね…
じゃあここで消しておきましょうよ

…黒いラフィアの女が冷たい表情で話す

( 3対1……消される。。。 )

トンっ…

何か落ちてきた?!



四人揃ってなにやってんだ…追いかけてきたら全員お揃いか…。

ネロ!!

(黒いラフィアの小柄の男…こいつがネロだったのか…ロイの話ではかなり強いと言ってた )

ネロ…残念だけどあなたは虚偽の報告をしたとして賭けの対象になってるわよ

知ってる

そう、じゃあここでやる?

それでもいいけど3人でやれるのか?

あはは、やれるわよ

少しだまれ…

女が倒れこむ

ネロ!!!

お前たちが俺を狙ってるのなんて知ってるさ…それがルールだからな。
あのマジックという男には騙されたが…それもゲームのうちだ
お前たちが俺との戦いを賭けられてるなら俺も手加減はしない。
俺にとってもゲームだ…お前たち四人を狩る。

…くっ…ネロ。。

(女は倒れたまま、他の二人は動かない…この小柄の男はそんなに強いのか… )

ロイのほうは互角…

今ここで一番やばいのは…ネロという男になる…

黒いラフィアの二人が動く…

ドン!!

間に銀髪の男が入る…

いつの間に…

ネロ…久しぶりだな

俺は覚えてない。

相変わらずたいした余裕だ…

今日は一旦引くが次はネロ…お前を殺る

1人で?

なめたガキだ…。

四人の黒いラフィアは消えた。

ロイと親友はまだ戦っている…

あなたここに何をしに来たの?

俺がこうやって同じ黒いラフィアに狙われるのもお前たちのせいだからな…。

ただの小娘と思ったらファイを使えたんだな…
生きることから逃がさない…か
面白い女だ…。

ヒカリよ!女だの小娘だの!!

うるさい女だ…。
そんなに早く切り刻まれたいのか?
痛みもないから安心しろ。

ヒカリ!

ロイとロイの親友がこっちに来る。

ロイ・マジック…お前にはやられたよ…おかげであいつら四人に追われることになった。

俺の知ったことじゃない

こいつはお前の友達か?

親友だ。

へぇ…裏切り者なんだろ?レオン

違うって言ってるだろ!

小柄の黒いラフィアの男ネロ、
ロイ、
ロイの親友…レオン
そしてわたし…

この場所にはこの四人が残った。

ネロ…君には前の戦争では随分部下をやられたよ

そんなことは覚えて無いね。報酬しか覚えてない。

君は僕がやるよ…ネロ!!

氷の刃か…

こいよ。レオン…





2人とも動かない…

静寂が続く…