でも、ちゃんと聞かなきゃ。 なつは決めたんだから。 あおちゃんと一緒に頑張るって、あおちゃんと一緒に闘うって。 「……俺ね、ここ最近、あんまり調子がよくないんだ。発作の回数も増えたし、体の力もだいぶ弱ってきてる」 「……うん」 「正直、今も胸が苦しいし、呼吸もしずらい。いつ倒れちゃうのか、自分でも分からないんだ」 顔を上げてあおちゃんの表情をうかがえば、あおちゃんは目の前に広がる海を射るような瞳で見つめていた。