夏色の約束。~きみと生きた日々~



“生きる希望を持って”


あの日、あおちゃんにそう言ったのは他の誰でもなくなつなのに、これじゃあ前と立場が逆だ。


今日のお昼までは、ちゃんと信じることができていたのに。


あおちゃんがいる未来を、あおちゃんが生きる明日を。


信じていた、はずだったのに。


それが、今じゃ………。


「……俺が死ぬのが、怖い?」


あおちゃんがふと、そう呟いた。


その声色がとても寂しそうで、なつの胸がきゅっと痛くなる。