"好き"



「うーん……」という唸り声と共に、かなが起きた。

もう、外はすっかり夜の気配に満ちている。


俺はかなのそばに今来たかのような顔をして、「起きたか?」と声をかけた。


「うん……今何時?」
かなが寝ぼけた声を出す。

「8時ぐらい」

「うー、晩御飯作らなきゃね。
あの後何があったの?」


実はもう晩御飯は俺が作ってみたんだけど、そんなことは言わずに、説明だけする。