「おわっ。いきなりだな」 まあ、一回陽平の前通りすぎたけど、方向転換して飛びついたもんね。 「おいおい、りーくんよお、あそこにおバカちゃんがいるよ~」 「おいおい、ひーくんよお、ほんとだな。俺らの兄貴に飛びつくなんて自爆かあ?」 なに言ってるんだ、この二人は。 陽平が助けてくれないとでもいいたのか。 「陽平!助けてくれるよね?」 背の高い陽平を見上げ、顔を傾げてみた。