「いったぁ」



急に激しい痛みに襲われ、立ち止まってしまった。



「ちょっと地味女、邪魔なんですけどぉ」



「そんなこと言ったら可愛そうだよぉ。
好きでブスな訳じゃないんだからぁ」



橘さん……。



あなたが一番酷いです。



「きゃははははっ!」



うぅ……。



その笑い声、頭に響く。



「はぁ、笑い疲れたぁ。さっさと行こぉ。
地味女邪魔」



橘さんが私のところまで来てドンッと押した。



だめだ……!落ちる……。



その瞬間、私は意識を手放した。