「う、運命...?」 コイツこんな乙女チックだったか? 少なくとも俺の記憶の中の萌那は、男だろうが喧嘩を売ってきたやつは倍返しなんて当たり前な奴で、男勝りな女の子、だったんだが。 「そー、いわゆる王子様」 はぁ、と萌那が息を空に向かって吐く。 白いもやっとしたものが空に消える。