あたしが叶多を見かけたときはお昼前だったのにな。 あたし、あの後どーしたんだっけ。 ...何にも思い出せないな... ふ、と自分を自嘲する。 そのまま前屈みになり、両方の親指でおでこを支える。 考える人のポーズ。 ......に、似たやつ。 「叶多があたしだけに、なんて......ありえない...普通に、さ、考えたら分かんじゃん。そりゃ、小学校のときより、いっぱい話してくれて.....その変化に気づいてすごく嬉しかった、けど、さ......。」