え。
あたしは思わず歩くのを止めた。
目の前の光景が信じられなかった。

「あれ?坂田じゃん。家こっちだっけ。」

「や、リョーコと遊ぶから、こっちきた。」

「へぇ」

「ちょっ、なにそれぇ。もっと興味持ちなよ。女に優しくない男はモテないよ?」

「や、俺女の子には優しいし。坂田は女の子じゃないじゃん。」

「はぁ?ちょ、アンタまじでモテないよ?あたしの女子力の高さ知らないでしょ」

「知らないし、知りたくもない。てか、俺すでにモテてるし。坂田こそまずいんじゃない?」



そんな、会話が聞こえた。