そんな下心しかないようなあたしに叶多はいつも心配してくれた。 「早く家に戻れよ」とか冷たく言っているのに、その本心はあたしが夜遅くに一人でいることを心配しているようだった。 あたしにはそれが分かった。 叶多って基本ツンデレだからね。 だから、あたしは余計に嬉しくなったんだ。 叶多の特別になったような気がしたんだと思う。