「萌那」





アイツにそう呼ばれるたびに、何度壁に顔面を打ち付けたくなったっけか。

あたしのたった一人の幼なじみ。
あたしの初恋の相手。


...叶多。

夜遅くにわざわざ寒空の下で「待ってた」のは叶多を待っていたのかもしれない。

初恋の男の子でもあり、幼なじみの叶多。
最近めっきり会わなくなって、寂しくなったんだよな、多分。