「ばーか!!そんなのはとうの昔に去りおったわ!!」

「あらあら北条はん口調がおかしいどすえ」

とりあえず軽口でごまかす。

「少年よ多いに悩め!!」

なんだかどこかで聞いたようなセリフを言って外をみる。

空はどこまでもどんよりと曇っているように思えて、雨は小雨だけれどしっかりシトシトと降り続いていた。