したしい親戚のない私たちだったけど、幸い、よい隣人たちに恵まれていた。
非現実的すぎる両親の死の後に、私たちは生きていかなきゃいけないって、気付いた。
生きるって、生活していくこと。
マキは思った。
ーここには私の居場所がある。だからこの家を守らなくちゃいけない。ー
できることなら、マリ姉と一緒に。