15歳。
街にでる、その日。
サヨナラって伝えに、彼に会いに行った。
彼は相変わらす、表情が無くて。
「…?」
小首を傾げるだけ。
ずきんって、胸は痛んだけど。
死ぬほど、苦しかったけど。
キスはしなかった。
負けたくなかった。
彼にも、マキにも、この世界の全て。
…それから10年が経った。
今も、彼は私の心の中にいて、甘い痛みを与え続ける…