空を見上げたら、
真昼の太陽が、私を焼いた。
大きな街の、よくある大きな時計台の下で。
ちょうど正午に待ち合わせだった。
ゆっくりと視線を人混みの中に戻すと、そこには私と同じ顔がある。
気付いて、思う。
何年ぶりだろう...
彼女に会うのは...
「久しぶり、マキ。」
微笑んで、同じ顔がそう言った。
だから私も、
「久しぶり、マリ姉。」
同じ顔と、言葉で返した。