「だったら……」

 ――あたしが役立たずって言うなら……。

「だったらあんたが快を治してよ!!」

 テーブルの上の雑誌を掴み、金切り声をあげながら、瀬奈は力一杯それを壁に投げ付けた。

「快を救ってよ……!!」

 壁にぶつかった雑誌がはらりと音を立て、床に落ちた。