休み時間も、お昼休みも

1分ごとくらいに
携帯をチェックしてるけれど

この携帯壊れてんのかってくらい

何の反応も示さず、

こうも、見るたびに変わり映えないと

携帯を割りたくなるほどだ・・。



「ゆーなっ!
一緒に帰ろ?」


廊下側の窓から
亜子がチョコンと顔を出している。


「うん」


亜子と肩を並べ、


「今日さ~
あのハゲに、当てられてさー
間違えたら
すっごいイヤミ言われて
あの数本の髪むしりとってやろうかと思ったもん」


恐ろしい事を考えてる


亜子の話に笑いながら

少しだけ、気が紛れていく気がする。