大輔と暮らすアパートに直進するように
息をきらしながら
玄関の鍵を開けるけれど


暗く、静まり返った室内は

さっき先生に言われた言葉が
次々とよみがえるように
頭の中を回り
孤独だという事を思い知らされる。



私は・・・私は


大輔と一緒にいれて、

一緒に暮らせるだけで

幸せなのに・・・


幸せなはずなのに

気持ちは一方通行でも

私を・・・


森山優奈にしてくれた事が

特別だと思えて、

寂しくても、好きになってくれなくても

自分だけは特別だって思える事で自分自身を保ってたのに・・・



今は・・・・


どうすれば自分自身を保てるのか

分からない。

どうすれば、泣かないですむのか

分からない。


どうすれば・・・・

つらくないのか分からない・・・。