「何だ?木崎の知り合いか?」


「あー・・・
知り合いというか・・」


何て言えばいいんだろう。

知り合いで通すのが一番無難のような気がするし・・・

なんて、一人

ない頭の中で考えてる最中に、


「旦那っスよ?」


少し笑ったような表情で
先生に、そう一言・・・。


「・・・は?」


言葉も出ない先生は

私を見るしかないらしく

その視線が痛いほどで・・・。


「あ・・彼氏って事か?」


「えっと・・・」


何と説明すればいいのか分からない私を見ながら

再び・・・・


「そいつ一応、人妻っスよ?」


笑いながら言ってるけれど

先生にとっては

意味が分からないのは当たり前であり

ただ、頭を抱えるように

考え込んでいる。