最低男との結婚

この辺を元々知らないという事もあり

今、どこに向かってるのか

どの辺を走ってるのかすら分からないまま

20分ほど走った所で

オレンジの灯篭が
所々に設置してある
少し上品なお店の駐車場に停まった。



大輔の後を歩くように
店の中に入ると

着物姿の店員さんが
個室へと案内してくれたけれど・・



こんな店
生まれて初めてで

どうしたらいいのか分からず

目の前にある
お手拭を
広げては、畳み・・を
繰り返してしまっている・・。


静かな音楽が流れ、
個室のせいか
周りの声が、まったく聞こえない。


次々と料理が目の前に運ばれて


「ほら、食え」

「あ、うん・・」


とは言ったものの・・・


きれいに飾り付けられた和食の数々に

どっからどう食べていいのか悩みながら食べているものだから

味がまったく分からない・・・。