「…宮本先生から聞いてたよ。 サッカー部のみんなのこと」 「そっか」 「みんな…頑張ってたね」 「うん。 最後まで全力だった。 『晃の分も』って」 高橋君やみんなが、アタシのことを心配してくれていることも聞いていた。 でも、アタシが弱いから…みんなに会うのが怖くて、今日までずっと避けてきた。 「優ちゃんとこうやって話すの すげー久しぶりだな」 「…あの頃はよくココで色んな話したよね」 時間はかかったけど、高橋君とこんな風に笑って話せるようになれたことが、今はすごく嬉しい。